謎7
『天橋立図』は安国寺から慈光寺に至る中野地区が約450mにも渡って完全に削られている。当時このエリアには、妙立寺や大乗寺、「橋立道場」と呼ばれた時宗の万福寺、国府ゆかりの飯役社(印鎰社)などがあった。雪舟が描いたのは古社名刹や禅宗の寺院、とはいえ籠神社の奥宮・眞名井神社などは見あたらない。宗教観の違いなのだろうか。また、中野地区には一色氏にとって何か重要な拠点があったからとする説もあり謎は尽きない。