十刹安國寺
十刹安國寺
十刹安國寺 正応2年(1289)に臨済宗の僧・無象静照が開山した「丹之宝林寺」に該当すると考えられる。山号は如意山。五山十刹に次ぐ諸山に列せられている。

後に廃寺となり、『丹後国天橋立之図』(1726年)には遺跡として記載されている。宝林寺は小字名では「法蓮寺」となっており、小松地区の妙見社近辺に分布している。

近くには、現在は宮津に移っている日蓮宗功徳山妙照寺の小字もあり、その海側には妙法山正音寺が現存している。妙照寺は文安元年(1444)、正音寺は長禄3年(1459)に日養上人の開基といい、どちらも永正4年(1507)の兵火によって罹災、妙照寺は翌年に宮津へ移転、正音寺は慶長5年(1596)に再興している。